タイヤも「エアレスタイヤ」で100年に一度の大変革⁉
現在、日常生活に欠かせない自動車において当たり前に履いている空気をゴムに入れて走るタイヤ。
このタイヤに大変革の時期が訪れようとしています。
なんと空気なしの【エアレスタイヤ】が実用化に向けて開発されています!
既にスキッドステアローダー、ゴルフカート、芝刈り機用などに ミシュランのエアレスソリューションは、実用化されているそうです。しかし、乗用車向けのエアレスタイヤはまだ市場に投入するところまで至ってません。プロトタイプは発表されていますが、コストダウンや軽量化など、いくつかの課題をクリアしなければならず、実用化までもう少し掛かるそうです。ミシュランは目標としている2024年の実用化が待ち望まれる状況となっているようですね。
乗用車用のエアレスタイヤを現在、研究・開発しているのがミシュラン、TOYOの2社です。
ミシュランのエアレスタイヤの名称は「Uptisアプティス」
ちなみに、19世紀終盤に空気入りタイヤは誕生していて、最初に実用化したのはジョン・ボイド・ダンロップ、よく知られるダンロップタイヤの創始者なんですね。
エアレスタイヤの主な特徴とメリット
エアレスタイヤの特徴とメリットについて、ミシュランは次のような点を挙げています。
- タイヤのパンクが無くなり、ダウンタイムを削減
- 安全性と安定性の向上。コーナーリングの安定性を高め、ラストマイル配送を迅速化
- 空気入りタイヤ以上の積載効率
- メンテナンス負荷低減、パンク修理が不要
- 装脱着が容易で、部品数低減によりトラブル減少
- 低転がり抵抗
- リサイクル率向上
- 長寿命
タイヤがパンクが無くなり、パンクした時のストレスや時間のロスがないとか夢のような話ですよね。
一番は高速走行時のパンク、バーストによる命に関わる事故が無くなるのは大きな安心につながります。
またタイヤ自体がサスペンションのように働き、乗り心地が向上するという利点も!
130年続いた「タイヤには空気を入れるもの」という概念を根底から覆す画期的なシステムの実用化がすぐそこまで来ています!
エアレスタイヤが実用化されても、すぐに従来のエアタイヤが無くなる訳ではないかもしれませんが、私たちタイヤホイールを扱う業種にとっても大変革になりそうです。